妄想計算機としてのプロスピ
アクションゲームが苦手です。
ゲームソフトを買う時も選択肢にアクションゲーはなかなか入りません。
その理由はまず自分が操作下手だということがあります。
そして私はリトライが出来ない、「ミスる→投げる」なクソゲーマーなわけです。
何ですぐ投げちゃうのかといえば、面倒くさいとかじゃなくて(それもあるんだけど)単純に怖い。
だってすごくハラハラするじゃないですか、アクションゲー。
「ハラハラ、ドキドキ」がアクションゲーというジャンルの醍醐味なのだということは勿論わかるんだけど、こっちはプレイ中ビビリ倒しなわけです。
殺意剥き出しの奴らにガンガンに銃撃されたり、アホみたいにでかいモンスターに薙ぎ倒されそうになるのを、「ひぇ〜」と言いながら(ホントに口に出してます)必死にかわすのは「楽しい」よりも「怖い」。ただただ怖い。マジくわばらくわばら。
それで何でそんな怖いことを繰り返してしないといけないのか、もうイヤ!と感じて、投げる。
ネットの書き込みでゲームが下手な奴の特徴として「すぐ投げる」というのをみて、いやそれは鶏が先か卵が先かという話と一緒じゃね?と思ったんですが、確かにゲームプレイの実況とか見てても、みんな何度もリトライしてるし自分には出来ないと思うわけです。
っていうのは前置きであんまり本題と関係ないんですが、そんなクソゲーマーな自分が発売日に買ってからほぼ毎日やってるゲームがあってそれがPS3のプロ野球スピリッツ(プロスピ)です。ちなみに今やってるのはプロスピ2013。
このゲームにはスタープレイヤーっていうモードがあって簡単に言うと一人のプロ野球選手としてペナントを戦っていくというモードなんですが、最近はこればっかりやってます。(その前はペナントばっかりやってました)
ちなみにこういったモードはプロスピ特有のものじゃなくて、似たようなものは他のゲームにも採用されてます。
スタープレイヤーをやりながらそのまま寝落ちして、朝方になってゲームのテーマ曲が鬱陶しくて目覚めるというのが生活の常となっているわけですが、何がそんなに楽しいかと言うと脳内でifストーリーを作るのが楽しいんですね。
自分はカープファンなので妄想を膨らましやすいようにカープでプレイするんですが、もしカープに歴代最高と呼ばれる助っ人外人が加入したら、もしカープに後に前田二世と呼ばれる選手が入団したら、もし今年栗原が復活していたら、もしカープに確固たる勝利の方程式が確立したら…こんなifストーリーが無限に膨らむわけです。
ストーリーが決まったらその設定に合わせてステータスを設定して、あとはオートでペナントを回す。
シーズンが終了したら成績を確認してニヤニヤする。メディアの反応とかファンの反応を妄想してニヤニヤする。
これを飽きること無く続けてます。
ハラハラ、ドキドキとは正反対のゲームプレイ。というかこれをゲームプレイと呼べるのか。
僕にとってプロスピはゲームではありません。妄想の値を代入してぶん回すシミュレーターです。
昔、ファミスタシリーズでワールドスタジアム2っていうPSのゲームがあって、これも結構ハマったんですけど、何故かと言うと試合終了後にゲームの中で試合内容が書かれたスポーツ新聞*1*2が発行されるんですね。
これを見るのがスゴく好きで、ほとんどそれを見るためにゲームをしてました。
大したことは書かれてなくてそれほどパターンも多くなかったと思うんですけど、見るたびに妄想がガーっと湧いてワクワクしてました。
その頃から自分のゲームの遊び方があんまり変わってないんだなと。
結局のところ自分にとって良いゲームとは妄想できるゲームなんです。
他に好きなゲームとしてスパロボシリーズとドラクエシリーズがあるんですが、スパロボは原作あっての二次作品なので原作のキャラ設定とかからいろんな妄想ができるじゃないですか。シンジくんを迎撃数トップのエースパイロットにしたらブリッジでどんな風に振る舞うんだろう…とか。
ドラクエシリーズについて言えば、僕は昔あったドラクエ4コマがめちゃくちゃ好きだったんですね。そこからキャラの設定を借りてきてプレイ中に妄想したり、ダイの大冒険とかロトの紋章も大好きなので、イメージのもとにしたり。
こういう妄想を繰り広げるにはある意味でゲームが「遅く」て「安全」じゃないとダメなんです。(さらにいうなら「寡黙」で)
アクションゲーは速くて怖くてそれどころじゃないので、やっぱり苦手だなあと思うのです。(なぜか始めに戻る)